シャンプーのやり過ぎで禿げることはありません!
シャンプーはしない方が良いとか、一日二回洗髪するのが脱毛の原因だ!と言われることがありますが、私はこの意見に対して断固反対します。
なぜならば脱毛症の話がすり替わっているからです。
頭皮に存在する原因菌に注意!
大多数の男性は、ある意味脂ぎっていることが正常なことだと私は考えます。
病気でもしない限り脂ぎっていない男性なんて果たしているのでしょうか?
普通に仕事をし、生活していたら夕方には男性たるもの脂ぎって、おしぼりで顔を拭きたくなるものだと思います。
頭皮に存在する原因菌(カビ)によって皮脂が分解され、この分解産物が頭皮を刺激して脱毛を引き起こすことがあります。
この様な際には、さらにフケが生じたり、頭皮が赤くなったりもします。
これが、脂漏性皮膚炎による脱毛症です。
脂漏性皮膚炎による脱毛の治療は、頭皮の過剰な皮脂の分泌を抑制し、原因菌の増殖を抑えるミコナゾール硝酸塩を含んだシャンプーが有効です。
頭皮を清潔に保つことだ一番大切なことです
手を洗った後、ビチャビチャのままでいると雑菌が繁殖してしまうので、そうならない様にタオルで拭き上げるのと同じことで洗髪後、タオルで頭を拭き上げてもまだ頭皮は完全に乾いていません。
そのままだと菌(カビ)の絶好の繁殖状態のままなので、シャンプー後も面倒くさがらずにドライヤーを使ってきちんと乾かしましょう。
頭皮における皮脂の分泌が多いならば、一日2回洗髪することも私はアリだと思います。
この脂漏性皮膚炎による脱毛と男性ホルモンが影響しているAGA(男性型脱毛症)とは全く原因が異なります。
それを十把一絡げにしてしまって、シャンプーのやり過ぎが脱毛の原因なのでシャンプーはしない方が良いとか一日二回洗髪するのが、脱毛の原因だ!というのは論理展開がおかしく話がすり替わっていると思います。
シャンプーで薄毛は改善されない理由
巷では、あるシャンプーを使ったら、毛が生えてくるような印象を与えるコマーシャルがありますが、これは間違いです。
冷静になって考えてみて下さい。
もし本当にシャンプーで毛が生えてくるならそれはシャンプーではなく医薬品です。
しかもノーベル賞なみの画期的な医薬品です。当たり前ですが、シャンプーは、シャンプーであり、薬ではありません。
頭皮の皮脂が毛穴をふさいで、抜け毛が起きるようなコマーシャルが見受けられます。
体が一番脂ぎっている中学生、高校生のときはニキビで悩むことが多いと思います。
もし本当に頭皮の皮脂が原因で抜け毛が起きるならば中学生・高校生の男子の悩みはニキビではなく薄毛で悩むことになってしまいます。
もちろんそんなことは起きません。
医薬品かのような謳い文句に注意!
AGAで悩む方の多くは30代、40代になってからであり、中学生・高校生ではありません。
ですから、頭皮の皮脂が原因で薄毛になるというのも嘘だと断言してよいでしょう。
頭皮の皮脂が毛穴に詰まってそれを取り除きさえすれば毛が生えてくるなら、上記のようにそれは医薬品であって、シャンプーではないはずです。
10代~70代までの幅広い年代の患者様がいらっしゃいます。
若い方は17歳から当院を訪ねていらっしゃいます。
薄毛、脱毛に関するお悩みは老若問わず気になるものです。