頭皮は身体の中で一番血行が良く、薄毛とは関係ありません
頭皮の下は非常に血行が良く、体の中でも一番と言っていいほど血流がいい部位なのです。
何もしなくても頭皮の血流は十分あり、薄毛とは関係ないということです。
テレビCMのイメージ戦略に惑わされていませんか?
頭皮の血行が悪くて抜け毛が起きるような印象を与えるコマーシャルがあります。頭皮を軽く叩いたり、マッサージをして血行を良くしたならば、毛が生えてくるというようなコマーシャルです。
頭皮の血行は非常によく目頭のところから2本の動脈が立ち上がっており、さらに側頭部から1本の動脈と後頭部からも血流がきて、合計4本以上の動脈が頭皮に流入しています。
このことからもわかるように、頭皮は体の中でも一番と言っていいほど血流がいい部位なのです。
なにもしなくても頭皮の血流は良い!
ちょっと専門的な話になりますが、頭皮の下には帽状腱膜という非常に血行の良い腱膜が存在します。
帽状腱膜は血管が網目状になっている組織です。
以前、ある本の中に目頭のところから頭皮に流入する2本の動脈を結紮したら「血行が悪くなり抜け毛が起きるだろう」と予想して実験をしたところ、逆にかえって3割強の人が抜け毛の改善につながった。という報告を読んだことがあります。
つまり何もしなくても頭皮の血流は十分あり、薄毛とは関係ないということです。
この様に現代は様々なコマーシャルが流されていますが、冷静になってちょっと考えたら、その全てと言っていいほど、殆んどが事実とは異なるということです。
昔から言われている海藻類も医学的には根拠なし?
また昔から、わかめ・昆布・ひじきを食べると髪に良いと言われてきていますが、これも医学的には根拠のないある種の迷信です。
わかめも昆布もひじきも海の中で髪の毛の様にゆらゆらしているので、そのようなことが言われるようになったのでしょう。